わたくし一休が秋田県内に購入した、築37年のボロ戸建て。
DIYでのセルフリフォームがおおむね終わったので、入居者募集を開始しました。
地元の不動産屋にボロ物件を持ち込んで募集依頼したほか、所有者自らできる入居者募集を実施。
その一環として、自作の入居者募集チラシを市営住宅にポスティングしたところ、80戸中18戸が空室と判明。
空き家の増加が問題視されていますが、意外と高い入居率と判明したので共有します。
関連記事:ネットを使ってセルフ入居者募集
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チラシ配りでセルフ入居者募集
今回のポスティングは、入居者募集の一環として実施。
紙のチラシを配布するという手法はアナログながら田舎では有効ではないかと推測。
田舎ではネットを見ない高齢者もおり、アナログな情報媒体である秋田魁新報の購読率は全世帯の半分であるとされています。
(秋田魁新報社発表)
ボロ戸建て近隣の市営住宅に、入居者を募集している貸家の存在をアピールすることによって、見込み客へのリーチを狙います。
ちなみに一休のボロ戸建ての立地と、ポスティング対象地域についてここで共有します。
・一休が住んでいる秋田市→ボロ戸建てがある市の中心市街地まで車で60分
・中心市街地→ボロ戸建てまで車で30分(秋田市→ボロ戸建てまで車で90分)
・ボロ戸建て→中心市街地からさらに遠ざかる方向にある小規模市街地まで車で10分
今回は、上記の小規模市街地に存在する市営住宅80戸に入居者募集チラシをポスティングするという作戦です。
iphoneアプリでチラシを作成
ボロ戸建ての入居者募集チラシは、iphoneを使って自作。
Pagesアプリを使って作成することにしました。
関連記事:入居者募集のマイソクもiphoneで自作
マイソク作成時に加工した間取り図や写真があるので、チラシ作りにはそこまで手間はかかりません。
あまり内容を詰め込み過ぎても読まれずに捨てられるのは目に見えています。
シンプルに貸家が入居者募集していること、ペット可能物件であることを目立つようにしてデザインしました。
ネットの印刷業者でビラを印刷
空き家の入居者募集チラシのデザインを決めたら後は印刷方法の選定。
ネット上には格安でカラープリントしてくれる業者がたくさんあります。
今回は、東京カラー印刷という業者を使うことにしました。
チラシ100枚で1,870円(税込、送料込み)という料金。
ちなみに料金は、納品までの日数が短くなるほど高額になります。
余裕をもって発注することによって、料金を安くすることが可能です。
コンビニでカラー印刷すれば、1枚50円で100枚だと5,000円なので半額以下でチラシ作成可能。
しかも、できあがった紙はチラシ用のツルツルした質感の紙を使用されており、いかにも広告チラシという雰囲気が伝わってきます。
この点をどう考えるかは人によりますが、コンビニのコピー用紙より、真剣に募集活動している雰囲気が出せると感じました。
ゼンリン住宅地図を図書館でコピー
チラシの手配が完了したら、次は配布対象の市営住宅を確認します。
次章でご説明する市営住宅条例での所在確認を先に行う方が効率的ですが、一休は地図確認を先に行いました。
図書館に行ってゼンリンの住宅地図をコピーします。
関連記事:住宅地図は空き家探しにも有効
今回ビラ配りの対象とする小規模市街地は、市営住宅が比較的密集したエリアに立地していました。
市街地の中心エリアに絞り、住宅地図をコピーしていきます。
住宅地図を使わず、グーグルマップを使って経費削減することも不可能ではありません。
しかし、市営住宅は1戸建てが12棟並んで立っている場合などがあり、どこまでが市営住宅か分かりにくい場合もあります。
グーグルマップで検索して現地で手間取るよりは、事前に住宅地図を用意しておいた方が効率的なのでおすすめです。
なお、住宅地図は著作権者のゼンリンによって、見開き全体をコピーすることを禁じられています。
A3を縦にして2枚並べた大きさ(A2サイズ)全体はコピーできず、左右どちらかのページのみのコピーとなりますので注意しましょう。
住宅地図をコピーしたら、市営住宅にマーカーでチェックしておきます。
市営住宅条例で配布対象戸数を把握
住宅地図をコピーする前にやっておいた方がよいと感じたのが、市営住宅条例のチェック。
ボロ戸建てが所在する自治体の条例をチェックすれば、その地域に市営住宅がどのくらいあるのか、またその戸数がいくつなのかが分かります。
今回調べたところ、
が分かりました。
ポスティング対象地域の小規模市街地のみではなく、市全体の市営住宅が記載されているので、確認には少し手間がかかります。
しかしビラ配り対象地域の市営住宅のみをリストアップしておくことによって、効率的にポスティングが可能となるのです。
市営住宅全80戸中18戸が空室
実際にポスティング作業を実施したところ、2時間15分で全80戸に投函作業を実施完了。
80戸ある市営住宅のうち、18戸が空室となっていました。
空室率22.5%となります。
思っていたより入居率が高いなというのが率直な感想。
秋田市空き家対策基本方針によれば、平成20年時点で秋田市の総住宅のうち、14.3%が空き家であると発表されています。
10年以上前の数値ですので、現在は14.3%より空き家率は高まっていると考えられます。
県庁所在地の秋田市でも7戸に1戸は空室。
一休が今回ビラ配りした小規模市街地は、秋田市から車で100分の位置です。
そんな田舎であっても、市営住宅にはおよそ5戸中4戸が入居しているという実態が分かりました。
市営住宅では、ペットが飼えない場合も多く、収入が増えれば退去しなければならないこともある様子。
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比較的高い入居率の市営住宅に、ボロ戸建ての入居者募集チラシをポスティングするのは、当たる可能性を秘めた施策だと感じた体験でした。
ボロ戸建てをDIYセルフリフォームし終えて入居者募集を開始したいなら、近隣の市営住宅へのビラ配りを実行してみてはいかがでしょうか。