わたくし一休が購入した築37年のボロ戸建て。
豪雪地帯にあり雪で破損した外壁を、工務店に外注工事を発注。
工事開始日より2日間ボロ物件に滞在してDIYしていると、見積りに記載された倍以上の人数の職人が現場に出入り。
見積りに記載された職人日当は、あくまで目安なんだと実感したので記事にします。
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外壁工事見積り総額479,946円
今回一休が工事を外注することにしたのは、主に雪により破損した外壁サイディング修理。
総額は479,946円となりました。
それなりの金額ではありますが、外壁をDIYセルフリフォームするには丸ノコなどの器具を使い2mほどの高さで作業する必要がありそう。
自力で修理するのは危険と判断し、ボロ物件から車で10分と近場に所在する工務店に見積りを依頼。
とんとん拍子に工事発注となりました。
なお、一休が購入したボロ戸建ては、一休の住所から車で片道90分かかります。
入居者と家の不具合について直接やりとりする、自主管理する予定。
もし家の修繕が必要になった場合に、すぐに現場に駆けつけてくれそうな工務店があれば、後々管理がラクになります。
今回の工事発注でのお取り引き業者選びでは、自主管理に協力してくれそうかという観点から工務店の立地も決め手となりました。
大工施工代22,000円×4人=88,000円
さて、総額48万円弱となった大工への外壁工事の外注費。
このうち、見積りに記載された大工施工代(いわゆる日当)は、消費税込みで22,000円。
22,000円×4人日=88,000円
※人日(にんにち):聞き慣れない単位ですが、工事見積りなどで目にする単位。
職人がのべ何人工事に取り組むかを表す。同じ職人2人が2日間工事すると、4人日となる。(のべ4人ということ)
工事開始日から2日間現場で作業拝見
今回の外壁工事、たまたま工事開始日から2日間、ボロ戸建てに行って作業することができました。
部屋の掃除などをしながら外壁工事の様子を見ていると、見積りに記載された以上の人数の職人が出入りしていました。
工務店から提出された見積り記載の日当は、あくまで目安なんだと判明。
なお、大工職人が外壁工事しているタイミングに合わせて、小さめな工事をその場でお願いしてすぐに実行してもらいました。
外注工事開始のタイミングで現場にいると、様々なことが分かる上、追加の工事依頼できるメリットがあるという教訓。
2日間で8人と見積り人数以上の大工職人
工事開始日からの2日間で、少なくとも8人の大工職人が現場に出入りしていました。
見積り記載の人数は4人日ですので、倍以上の人数となります。
出入りしている職人と話をしていると、工事を外注したK工務店の方が2名。
さらに、K工務店から2階外壁にトタンで補修工事するための外注を受けたS板金の板金職人が6名でした。
この他、K工務店の棟梁とS板金の社長も現場に出入りしていたため、合わせると実に10人が出入り。
さらに、工事初日は施主支給で灯油給湯器とガスコンロ、レンジフードの取付を依頼したプロパンガス屋の3人も出入り。
一休もあわせると、一休×2日間(2人日)+外壁工事10人+プロパンガス屋4人(実数3人)で、2日間でのべ16人が出入りするにぎやかな現場となりました。
不動産屋案では18,700円×10人
ちなみに、一休が購入したボロ戸建て。
一休の前に購入検討していた方のため、売買仲介の不動産屋が別の工務店で外壁工事の見積りを取得。
参考までに一休が拝見すると、大工工事の日当については、18,700円×10人=187,000円。
一休が工事外注したK工務店とは実に100,000円の差があります。
(実際に現場に出入りしていた職人の数だけみれば、不動産屋案の方が実態に近いと思います。
直すべきものがきちんと直っていれば問題ないですが。)
このように、大工工事の見積り書に記載された日当は、同じ工事であっても工務店によってバラバラ。
あくまで参考値でしかないことがわかりました。
ちなみに、工事業者からの見積りは、部材の項目なども工務店によって違うため、エクセルなどに入力して比較するのが困難です。
この点については以前読んだ、社会派ブロガーちきりん氏の「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」という本でも記載がありました。
マンションのリノベーションにあたって、相見積もりをとって比較しようとしたところ、業者の見積り項目が違って比較が困難だったそうです。
このような事実があるため、工務店に相見積もりを取る場合、日当や部材などの項目はあくまで参考と考える。
そして、確実に実行してほしい部分(部材の色や材質など)があれば、それが見積りに含まれているか個別に確認すべきでしょう。
詳細を確認した上で、トータルの金額を比較検討するのが、相見積もりで工事価格を検討する場合のベターなやり方だと考えます。
秋田では大工職人不足で人件費高騰
少子高齢化が現在進行系で進む秋田県。
様々な業界で後継者不足が危惧され、ご多分に漏れず大工職人も担い手不足で人件費が高騰している様子。
今回の一休の外壁工事でも、職人単価はK工務店で22,000円/人日。
不動産屋案では18,700円/人日。
どちらも決して安い日当ではありません。
また、以前に記事したとおり、サウナで会った左官職人の業界でも後継者は不足しているとのこと。
68歳の左官職人が、週6日間現場で仕事をしているとのお話でした。
このように、秋田では職人不足と人件費高騰が進行中。
秋田は高齢化率全国トップですから、これから全国各地で同様の現象が発生すると考えられます。
職人日当の高額化が進むほど、ボロ戸建て投資をやる上で、DIYセルフリフォームできるメリットはとても大きくなりますね。