秋田の不動産事情

ボロ物件の上下水道接続状況を確認するため役所の検索システムを使う【田舎・秋田市の実例】

ボロ戸建てDIYセルフリフォームの難易度は、上下水道の接続状況によります。

上水道、下水ともに未接続なら、難易度はかなり高めとなるでしょう。

初心者のうちは、購入しようとしているボロ物件が、

上水道未接続(=井戸水が多い)、下水道未接続(=汲取式便所、ぼっとん)は避けた方が無難です。

上下水道の接続状況を確認するには役所に問い合わせますが、

秋田市の場合には、誰でも自由に使える自由閲覧システムがあるので活用しましょう。

ボロ戸建て難易度は上下水道状況による

ボロ屋を買ってDIYでセルフリフォーム。

その際に、上水道が未接続の場合は、湧水を井戸水として使用していることが多いです。

井戸水の場合は、ポンプを使って水を汲み上げており、

このポンプが壊れると高額の修理費用がかかります。

関東地方を中心にボロ戸建て投資でサラリーマン卒業したふかぽん氏も、

井戸水物件は避けた方がよい、としています。

下水道が未接続の場合は、汲み取り便所(=ぼっとん)のことが多くとても不人気な条件。

前述のふかぽん氏は、初心者のうちは汲み取り便所も避けた方がよい、としています。

上下水道の接続状況は役所で確認できる

上下水道の接続状況は、ボロ物件が所在する役所で調べることができます。

不動産業者などに教えてもらった物件の住所を、

市区町村役場の上下水道課の担当者に伝えます。

すると、購入予定のボロ戸建てが上下水道に接続されているかどうかを教えてくれるのです。

秋田市は管路情報自由閲覧システムがある

秋田県の県庁所在地・秋田市の場合、

上下水道管路情報自由閲覧システムを提供しています。

水道局に行けば、誰でも自由に使える専用パソコン端末が置いてあり、

無料で上下水道の接続状況を確認できます。

行政が所有する水道管(局管)と、

私有地に埋設された上下水道管の有無が確認可能。

必要に応じて、有料でカラープリントすることもできます。

水道管の接続状況を図面で残しておきたい場合に便利です。

なお、水道局職員の話によれば、図面にある水道管の埋まり方は、

正確でない場合もある、とのこと。

上下水道管の有無に関する情報は確かですが、

どのような配置で埋まっているかは、

掘り起こしてみないと分からないので注意が必要となります。

上水管の経口や接続状況を確認できる

上水道の管については、管路情報自由閲覧システムで管の口径を確認できます。

上水道の行政所有管(局管)から、敷地内に上水を引き込む管を給水管(きゅうすいかん)といいます。

給水管の経口には大きく2種類あり、

13ミリと20ミリです。

昔ながらのボロ戸建ては13ミリの管がついていることが多く、

20ミリと比べると給水能力が劣ります。

給水能力が低いと、一度に使用できる水の量が制限されるため、

大家族が同時に水を使う(料理、洗面、浴室を同時に使うような)場合、

水の勢いが落ちることになります。

20ミリの給水管は、蛇口の数が増えた現在の新築戸建て等で使用されることがあります。

下水接続や公設枡の有無も確認しよう

下水接続状況や、公設枡(こうせつしょう)の有無も確認しておきたいポイント。

下水が接続されていない場合、

ボロ物件で不人気なくみ取り式便所であることが多いです。

汲み取り便所を水洗化する場合、

下水接続するか浄化槽を設置するために、

数十万円から100万円以上の出費を覚悟しなければなりません。

公設枡は、汚水枡(おすいしょう)とも呼ばれる枡(ます)。

家屋から出た水が、枡に一旦たまり、下水管へと流れ込む仕組み。

汚水枡がない場合、枡の設置工事にもお金がかかることになります。

さらに、そもそもボロ物件の前面道路に下水管が来ているかどうかの確認も必要です。

ボロ戸建てから下水管を出したところで、その下水管を接続する、

行政所有の下水管がなければ話になりません。

行政によるインフラ整備が進み、下水道の普及率は高いですが、

全国で100%は達成されていません。

下水普及率は2020年度末で全国約80%

下水管が物件の前面まで来てなければ、

下水接続は不可能なので浄化槽の設置を検討することになります。

下水未接続かつ公設枡もない場合、

敷地内に下水管と枡を設置して、行政所有の下水管に接続することになるでしょう。

浄化槽の設置も、敷地内の下水管の敷設も、

高額な工事費用が必要になるため、慎重に検討すべきです。