不動産賃貸業で所得税の青色申告を始める際、
所轄の税務署に届け出る2つの書類。
開業届と青色申告承認申請書。
この2つの書類を、1棟めの不動産売買契約を締結した翌日に、
わたくし一休の納税地を所轄する秋田南税務署に提出してきました。
分からない箇所を税務署の方に聞きつつ、15分で手続き完了したので内容をご報告。
Contents
所得税の青色申告を始めるために必要
不動産賃貸業を始めて不動産収入を得ると、
翌年の2月から3月にかけて、所得税の確定申告をすることになります。
開業届は、不動産所得に関して、青色申告をするために税務署へ提出が必要な書類。
10万円または55万円の青色申告特別控除や赤字の繰越など、
白色申告にはない様々なメリットが得られる青色申告。
その青色申告を始めるためのスタート地点なのです。
開業日(明確な基準なし)から1ヶ月以内に提出
開業届は、開業日から1ヶ月以内に納税地を所轄する税務署へ届け出します。
開業日については、不動産賃貸業では明確な基準はありません。
以前、国税局の電話相談センターへ電話をかけて開業日について相談したことがありました。
その際の結論は、
開業届と青色申告承認申請書の提出時期は、1棟めの賃貸募集を開始した時でよい、
というものでした。
収益物件を取得して、不動産屋に賃貸募集を依頼すれば、
誰の目にも不動産賃貸業を開始したと分かるからですね。
融資のために売買契約日を開業日に設定
今回、一休は不動産売買契約の締結日を開業日に設定。
契約締結日の翌日に税務署に書類を提出しました。
電話相談で国税局職員から教えてもらった、賃貸募集を開始した日ではない理由は融資のため。
融資の本審査のために、
不動産売買契約書と開業届を持参するように求められたからです。
開業届を最短で手元に用意するために、収益用不動産(=ボロ戸建て)の売買契約締結日を開業日としました。
e-Taxから提出を試みるも複雑で断念
自宅から税務署に行かずに、税務署類を提出できるe-Tax。
Mac版から開業届を出そうとしましたが、複雑すぎて断念しました。
以下はその顛末(てんまつ)です。
何かにつけて、デジタルなものが好きな一休。
パソコンやスマホから国税に関する手続きができるe-Taxを活用してみたいと考えました。
事前リサーチによれば、e-Taxはスマホ対応(SP版)、Windows版、Mac版があるとのこと。
そして、SP版では開業届と青色申告承認申請書の提出はできないことを確認済み。
国税局の電話相談センターのおじさんにも手続き可能だとウラをとり、
一休が愛用しているMacから開業届と青色申告承認申請書の提出を試みたのです。
しかし、かかっても1時間くらいだろうと思っていたのですが、
1時間経っても、開業届の入力画面にすら辿りつけず、
時間ばかりが過ぎていく事態に陥りました。
この時点でe-Taxでの提出を諦め、
事前に用意しておいた紙の様式に手書きした書類を提出することを決意。
紙媒体なら10分で記入完了
紙媒体の開業届は、10分ほどで記入完了。
開業届は、特に複雑な点や不明点はありません。
こんな紙切れをデータ入力するために、
e-Taxに1時間も使ったのかと思うと目眩(めまい)がしそうな気分。
別途記事にする予定の、青色申告承認申請書は不明な箇所が2箇所ほどありました。
それでも、2つの書類で30分ほどで記入は完了。
この経験を踏まえると、カードリーダーライターを購入したり、
マイナンバーカードを揃えたりする手間を考えれば、圧倒的に紙媒体での提出が早い、
と言えそうです。
記入から提出まで計45分ほどかかった
勤め人の出勤前の15分ほどで、税務署への提出手続きを完了することができました。
税務署は8時30分に開庁。
開業届と青色申告承認申請書を前もって一通り記入し、
不明点にふせんを貼ってすぐに書き込めるように準備。
そして、融資を申し込む金融機関へ提出するコピーをコンビニで取るつもりで自宅を出ました。
秋田南税務署から徒歩5分ほどに位置するファミリーマートに到着し、
開業届と青色申告承認申請書をコピー。
8時25分に秋田南税務署に到着。
定刻どおりに開庁し、青色申告承認申請書で書き方が分からなかった点を教えてもらい記入。
(この際、コンビニでとったコピーの空欄にも、原本と同じ内容を記入するよう注意)
コピーと原本を併せて税務署員にチェックしてもらい、
コピーの方に、「控」のスタンプと、税務署の収受印を押してもらいました。
税務署がオープンしてから、ここまでおよそ15分。
e-Taxで費やした1時間と比べると、税務署までの移動時間を抜きにすると、
開業届と青色申告承認申請書で記入時間30分+提出15分。
よっぽどデジタルに強い人でなければ、
紙媒体で税務署に提出するのが無難かもしれませんね。