ボロ戸建て投資のために役立つ書籍をご紹介するシリーズ。
今回は、アメリカ在住の不動産投資家・石原博光氏、「[最新版]まずはアパート一棟、買いなさい!」
数ある不動産投資本の中でも、平易な文章で簡潔に不動産投資について書かれており、
これからボロ戸建投資を始めたいと思っている方は多くの学びがあるはず。
この記事作成にあたり読み返してみましたところ、ご紹介したい点が多かったため、
今回は主に序盤で印象的な部分に絞ります。
不動産投資初心者におすすめ
わたくし一休が、ボロ戸建て投資を始めようと思い立ち、
初期の段階で手にとったのが本書「[最新版]まずはアパート一棟、買いなさい!」(通称まずアパ)でした。
本書は2021年に刊行された「最新版」。初版は2010年、その後改定を加えた新板が2016に発行。
2回にわたる改定を加えられ、シリーズで9万部を売り上げるベストセラーです。
ちなみに一休は、kindle Unlimitedで初版を無料で読み、その内容のわかりやすさに感銘を受け、
最新版を購入しました。
まんまと著者の石原氏のマーケティング戦略に乗っかってますね(笑)
kindle Unlimitedなら無料で大枠が読めるのに、さらに有料で11年後に出された改定最新版を読みたくなるほど、
平易な文章で簡潔、かつ不動産投資について網羅的な知識を与えてくれる書籍でした。
以下は、主に序盤で印象に残った部分をご紹介。
不動産投資の概略がわかりやすくまとめられているため、序章だけでも購入する価値があると思います。
地方or都心の築古アパートを狙え
著者・石原氏のメインの主張は、
地方か都心にある築古アパートを狙って購入して、経済的な基盤を作っていこう、というもの。
ボロ戸建て投資にも通じる部分がありますが、
築古の物件は高利回りになりやすい点がメリット。
最初から資産性の高い新築物件だと、経費を引いたあとの手残りが少なくなり、
投資の効率が高いとは言えません。
築古のアパートであれば、資産性は高くないものの、
複数世帯からの家賃収入を高利回りで得られるため、投資効率が高くなるのです。
(利回りについてはこちらの記事で解説)
不動産はお金を借りられる&安定性
僕が考える不動産投資の最大のメリットは、銀行など金融機関からお金を借りて、つまり他人の資本で勝負できる点です。
これが株式投資やFXの場合、その資金を銀行が貸してくれることは100%ありえません。
引用:石原博光、[最新版]まずはアパート一棟、買いなさい!、SBクリエイティブ、2021
他人(銀行)のお金を借りて、その力で収益力の高い築古アパートを買い進める。
その手法のメリットは、スピーディーに収益を上げられることでしょう。
不動産投資家の中には、ボロ戸建てを現金で買い進め、DIYセルフリフォームして貸し出すという流派があります。
(代表例はふかぽん氏ですね)
現金を用意して、ボロ戸建てを買い進める手法は、
銀行への返済がないため、マイペースで進められる反面、規模拡大のスピードは遅くなりがちです。
自分自身が、どのようなペースで不動産投資に取り組んでいきたいかによりますが、
株式投資やFXでは使えない、融資を使うことができるのは、
不動産投資のメリットであることに違いはありません。
戸建てから始めるヤドカリ作戦
本書の第1章、17項と18項の間でコラム的に紹介されており、戸建てを次々に買い替えるという「ヤドカリ作戦」も印象的。
地方で数百万円の物件を買って、自分でリフォームして、次にもまた同じような物件を買って、そちらに引っ越しをしたらリフォーム済の物件は賃貸に回す・・・これを繰り返していくという作戦です。
引用:前掲書
近い将来に一棟アパートを購入するお金を貯めるための作戦として紹介されています。
DIYでセルフリフォームできるなら、自分が戸建てに住みながらリフォームしていくことが可能です。
郊外にボロ戸建てを購入していく手法と比べて、移動距離が少なく、
休日は起きたらすぐにリフォームに取り組めるなどメリットが多い手法。
近隣に戸建てを増やして行くことにより、自主管理もしやくすなります。
ボロ戸建て投資でDIYセルフリフォームの技術を磨くのと組み合わせてみても面白い作戦ですね。
少額の戸建てから投資を始めるのもアリ
本書の大枠で、効率の高さゆえアパート投資を進める石原氏ですが、
戸建て投資から始めるのもアリ、としています。
戸建てであれば必要な自己資金も少なくて済みますから、300万円貯めるのに比べれば、準備にかかる時間も少なくて済みます。そして何より、一棟アパートに比べれば圧倒的に利回りの高い物件を手にいれやすいのがメリットです。
引用:前掲書
アパートを建てるのは不動産投資家。
代々続く地主や、新興の不動産投資家など、種類はさまざまでしょうが、
所有する不動産から収益を得る行為は、不動産投資にほかなりません。
不動産投資家から物件を購入する場合、利回りで計算して売りに出しているため、
指値交渉が通りにくいなどデメリットがあります。
それに比べて、築古の戸建ての場合、空き家になって相続したけれど、
利用する予定もないのでさっさと売却したいケースなどがままあります。
空き家を相続して活用予定もない人にとっては、物件は固定資産税などお金が出ていくだけの負債になるのです。
そのお悩み解決的に、ご不要な不動産を買い取りますよ、という形で指値が通りやすいのがボロ戸建て。
それゆえに、少額の資金でも始めやすいのが戸建て投資。
石原氏は、
「投資を始めるタイミングは、早ければ早いほどいい」というのも僕の持論です。
引用:前掲書
と述べています。
本書を手に取り、ボロ戸建て投資に一歩踏み出すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。