秋田ボロ戸建てDIY法

ボロ戸建て投資したい人のためのDIY術〜破風の隙間を埋めた話【秋田市DIY希望者必見】

高い利回りを実現できる可能性から、近年実践する人が増加しているボロ戸建て賃貸投資。

高利回りを実現するために重要となるのがDIYでのセルフリフォーム。

ボロ戸建ての所有者(大家さん)自らが必要なリフォーム作業をすることにより、修繕費を抑えることが可能となるのです。

わたくし一休の実家にて屋根の破風をDIYセルフリフォームする機会に恵まれましたので、その内容をご紹介します。

築45年の実家をDIYでセルフリフォーム

一休の実家は築45年の木造2階建て。

秋田県内の内陸部にあるため、積雪が多い地域に所在しています。

豪雪地帯である地域であるがゆえ冬季間に屋根には積雪が発生し、その重みで家屋が損傷してしまうリスクが高いのです。

これまでも一休の家族によって、DIYや業者を使った様々なリフォームが施されてきました。

築45年なので、何も修繕を行わなければ立派なボロ戸建てになっていたであろう年齢。

その築古戸建てが今回のDIYセルフリフォーム対象です。

実害発生した破風の隙間をセルフリフォーム

今回のDIYセルフリフォームの対象は、屋根の先端部分にある破風(はふ)と呼ばれる部分にできた隙間。

破風隙間破風隙間

冬季間の積雪による重みで屋根が歪んだか、台風などの際に風に煽られて隙間ができたものと推定。

そんな破風にできてしまった隙間からスズメバチが侵入、屋根裏に営巣していたのです!

スズメバチの巣自体は昨年夏に発見され、ハチジェットで秋に壊滅させ、念の為に昨年冬まで待ってから撤去済み。

2度とスズメバチの侵入を許さないために、破風の隙間を塞いでしまおうという作戦。

そもそも破風ってどういうものなの?

屋根の先端部分にある板状のパーツである破風。

その機能は、「1 雨水の屋根裏への侵入を防ぐ」、「2 防火性を高める」、「3 雨樋の下地になる」という3つに分けられます。

1 雨水の屋根裏への侵入を防ぐ

ボロ戸建て内部への雨水の侵入は、長く家を使う上で要注意。

屋根裏に侵入した雨水は、天井に至って雨漏りしたり、柱を濡らして腐食の原因になったりします。

破風があることによって、ボロ戸建てを雨水の侵入から守ってくれるのです。

2 防火性を高める

木造建築である場合が多いボロ戸建て。

昔の建材は今ほど耐火性に優れていないことが多く、燃えやすい場合も多々あります。

特に屋根裏部分は耐火素材が使われていないため、ここに火が燃え移るのを防ぐのが大切。

破風は、近隣で火災があった際に、屋根裏への延焼を防いでくれる役割も持っているのです。

3 雨樋の下地になる

破風は雨樋の下地になります。

雨樋は、雨水が屋根をつたって流れ落ち、それを受け止めて下に流すもの。

雨樋があることによって、2階から1階に雨水が落ちる雨音を軽減したり、地上に落ちた雨が外壁や基礎にダメージを与えるのを軽減してくれます。

そんな雨樋を取り付ける際の下地として、破風が使われているのです。

ちなみに秋田県の内陸部のような豪雪地帯では、屋根からの落雪で損傷することがあります。

それゆえ雨樋がない戸建ても多々あります。

風雨にさらされる破風は痛みやすい

雨風にさらされるため、破風は痛みやすい部材。

秋田市にあるボロ戸建ての場合、日本海からの冬季間の強風にさらされる状態。

洋上風力発電にも使用されるほど日本海からの風は強く、潮風なので塩害により破風のダメージは大きくなりがち。

一休の実家は内陸部の豪雪地帯。

積雪が屋根から落ちる際、破風の部分に大きな重みがかかるのです。

雪の重さがかかった破風がダメージを受け、今回の隙間が生じてしまったものと推定されます。

破風の隙間を埋めるために用意した道具

実家なので、すでに道具もある程度揃っています。

脚立や塗装の仕上げに使うコテは、ありあわせの物を使用。

破風の隙間を埋めるためのパテと、雨の侵入を防ぐためにシーリング剤などをホームセンターで購入しました。

下地用パテ下地用パテ

下地用のパテはこねて成形可能。

固まる前に穴を塞ぐ必要があります。

シーリング剤シーリング剤

シーリング材は仕上げ用に近所のホームセンターで購入。

作業の概要としては、

脚立を外壁に建てる

パテをこねて下地を作る

シーリング剤を下地に塗布する

コテで表面を仕上げる

という比較的簡単なものになります。

破風の隙間をDIYする際の注意点

リフォームに必要なものをホームセンターで購入した後、早速作業にとりかかりました。

特に滞ることなく、作業自体は30分ほどで終了。

注意点がいくつかあります。

パテでの下地成形は慎重かつ迅速に

下地で使用したパテですが、粘土状になっていて好きな形に成形できるのが特徴。

パッケージから取り出して軽くこねることによって、層状になっている材質が混ざり合って固くなるという代物。

こねてから設置するまで、4分以内に作業を完了するようにパッケージの注意書きに記載されていました。

若干プレッシャーを感じますが、脚立を使った作業なので焦りは禁物。

焦らず慎重に設置することができました。

下地パテ施工下地パテ施工

シーリング剤が乾燥しやすい晴れてる日に作業しよう

2点目ですが、できれば晴れている日に行うべきでしょう。

日程の都合上、今回は雨の中での作業となりました。

ボロ戸建てセルフリフォームでは、いつでも好天に恵まれるとは限りません。

しかし屋根や外壁など、セルフリフォームの施工に不具合があると雨漏りトラブルに直結する部分は、なるべく乾燥する晴れた日に施工する方がシーリング剤が固まりやすいので安心。

シーリング剤施工後シーリング剤施工後

シーリング材でパテを上塗りしました。

工事完了工事完了

シーリング剤が乾燥するには時間がかかりますので、乾燥したか触る際には十分時間をおくよう注意しましょう。