取引業者とのやりとり

【ボロ戸建て投資物件の買い方】指値する時は宅建業者に電話するか対面【田舎・秋田で実践】

秋田県内某所の、

ボロ戸建て物件にメールで指値を入れて失敗した記事を過去に書きました。

その際に元付け宅建業者から、指値するなら電話か対面にした方がよい、との助言をいただきました。

IT化が進む昨今、ホリエモンの影響を受けまくり、「ノーテレフォン」派の方も多いのでは?
※わたくし一休もその一人です(笑)

なぜ、ボロ物件への指値は電話か対面がよいのでしょうか?

その理由に迫ります。

メールだと微細なやりとりができず記録に残る

メールの特長である、やりとりの記録が残るという点。

後から言った言わない、のトラブルを回避するためにも有効なツール。

しかし、そんなメールの記録性が、ボロ物件の指値交渉の場面ではマイナスに作用することもあるのです。

重要なやりとりは、誰も見ていない密室でエライ人がこっそり決めているイメージはありませんか?

時代劇で

「越後屋、お主も悪よのう」

「イエイエ、お代官さまこそ〜」とか言っている、あのイメージです。

そんな、ヒトサマにはお見せしたくない、微細なやりとりが、メールだと困難

(というかほぼ不可能)

というのが、指値交渉の場面でメールを使うべきではない理由なのです。

宅建業者から電話か対面にするよう助言

ボロ戸建てにメールで指値を入れてしまった、わたくし一休。

不動産業者と不動産業界について全く無知丸出しの状態。

そんな一休に対し、今回の元付け業者は指値失敗の返答メールにてアドバイスをくれたのでした。

「不動産業者とやりとりする時は、対面か電話の方がよいですよ。その方が面白い話を聞ける可能性があります」

どうやら、駆け出しの小僧(=一休)を応援してくださるご様子。

これは、

「指値は失敗したけれど、うち(=宅建業者)に電話すれば、アドバイスをくれてやる」

というメッセージだと解読しました。

(※センター試験の現代文は7割と、可もなく不可もなしだった、わたくし一休。

行間を読む力は人並み程度だと思っています)

この時は、貴重なアドバイスをいただけそうなチャンスを逃すまじ、とてiphoneのダイヤルをプッシュしました。

不動産売買では記録に残せないやりとりも

電話口にて、今回の元付け宅建業者はおよそ30分に渡る長電話に付き合ってくださり、

様々なアドバイスをいただきました。

いわく、不動産売買では記録に残せないやりとりもお多い。

メールだと記録にはっきりと残ってしまうため、

微妙なニュアンスを伝えたり、大人な事情でのやりとりがとてもやりにくいのです。

言われてみれば、この辺りの事情は、書籍から得られる情報でも同じ。

紙に書かれて(あるいはkindleで電子的に記録されて)、活字に残ると、弁解の余地がありません。

微妙なニュアンスや大人の表現、声に出して表では言えないようなことを記せないのです。

※余談になりますが、ボロ戸建てを含む不動産投資全般において、

この辺の大人な事情を知りたければ、聖丁(旧サウザー)氏の音声教材、「白熱教室」がおすすめ。

それこそ書籍には残せない、不動産投資のリアルが音声で聞けます。

舛添菜穂子さん編の第5話が特におすすめです。

また機会があればご紹介の記事を作ります。

宅建業者の立場で考える指値交渉

ボロ戸建てを含めた不動産取引において、

宅建業者は極めて重要なお取り引き先。

いっかいこっきりで付き合いが完了する、マイホーム購入でも大切ですが、

我々のようなボロ戸建て投資を行おうとする者は、継続的にお付き合いするビジネスパートナー。

お取り引き先である宅建業者が嫌がることは、極力避ける必要があります。

今回の宅建業者からアドバイス、指値交渉は電話か対面ですべし。

記録に残せない、微妙なやりとりが多い不動産業界。

そんな業界において、宅建業者が自らの身を守る自衛手段であることが理解できました。

(これまた余談ですが、このような業界の性質も、FAXがいまだに現役バリバリであることに象徴される、DX化の遅れの原因でもあるのでしょう)

ボロ戸建てへの指値は記録に残さず記憶に残そう

朱に交われば赤くなる、

郷に入りては郷に従え

不動産ムラにムラの掟があるようです。

ボロ戸建て投資に参入するぞ、といくら息巻いても、物件を購入できなければ意味がありません。

ボロ戸建て投資する上で、お付き合いする宅建業者の立場も考えて行動しましょう。

指値交渉する際は、電話か対面。

かつて、

「僕は記録よりも、記憶に残るんだ」と言ったのは、

日ハム現監督の新庄BIG BOSSだったかと思います。

指値交渉のような、微妙なやりとりも、記録よりも記憶に残すべき性質のものであると心得ましょう。