賃貸用のボロ戸建てを探す時、必ず考えなければならないのが交通手段。
入居者がどのように生活するかをイメージするためにも、物件の周辺の交通インフラは要チェック。
この記事では、わたくし一休がボロ戸建て投資を行う拠点としている秋田県秋田市の公共交通インフラがどうなっているかを例に解説していきます。
Contents
車なしの想定入居者の場合を考える
車社会である秋田市のボロ戸建て物件でも、全てが駐車場ありとは限りません。
(関連記事:秋田市ボロ戸建て投資における駐車場の重要性)
車社会の秋田市にあって、車を持っていない人は少数派。
とはいえ、ボロ戸建ての周辺環境次第では、駐車場なしでの入居者付けを考える場面もあることでしょう。
自分がボロ戸建て投資を実施する地域の交通インフラの現状を知っておくことは大切なのです。
公共交通機関のメインは路線バス
秋田市内のメイン交通インフラは路線バス。
秋田中央交通が提供している公共交通機関です。
参考:秋田市内バス路線図
鉄道と比べて細かく路線設定されており、ボロ物件の近くにバス停が存在する可能性もあります。
検討中のボロ戸建てがあれば、近所にバス路線が走っているか確認しておきましょう。
路線バスでSuica使用可になり利便性向上
秋田市の路線バスでも、ようやくSuicaが使えるようになりました。
2022年3月26日から、秋田市でバス料金をSuicaで支払いできるようになったのです。
ボロ戸建ての入居者がバスを利用する利便性が高くなりました。
(※アキカという独自の交通系ICカードを作ることも可能)
不採算廃線の代替:マイタウンバス
民間企業である秋田中央交通が廃線としたバス路線も存在。
そんな廃線地域の住民の足として、マイタウンバスが運行されております。
参考:秋田市マイタウンバスとは
マイタウンバスは、秋田市が秋田中央交通に委託して、廃線路線にバスを走らせている事業。
あなたのボロ戸建てに駐車場がなく、バス路線でもないならば、マイタウンバスが近くを走っているかどうかを確認しましょう。
秋田駅を中心とする鉄道インフラ
鉄道は、秋田駅を中心として南北に走る路線(奥羽本線、羽越本線)と、男鹿半島に向かって走る路線(男鹿線)などがあります。
近年は、外旭川新駅が整備されるなどのニュースはあったものの、基本的に昔ながらの路線配置。
参考:秋田市近郊の鉄道路線図
鉄道を使う方の多くは、市内外への通勤通学の方が多いと予想されます。
(※「秋田市の公共交通に関するアンケート調査」の「調査結果8」によれば、鉄道利用者の多くが、「秋田駅」「土崎駅」「羽後牛島駅」で乗降しています。)
秋田市内の鉄道沿線にボロ戸建てを購入した場合、鉄道を使って移動する可能性がないとは言えません。
未だにSuicaが使えない区間もある県内のJR路線ですが、一応覚えておきましょう。
車を使わずに内見をしてみよう
駐車場なし物件の場合、実際に車を使わずに内見してみることは、入居者の目線に立つのに役立ちます。
池田浩一氏の「知りたいことが全部わかる!不動産の教科書」は、不動産業者の新人営業マン等に向けて書かれた書籍。
その中で、不動産営業マンは、自動車を使わないで物件調査をすべきであると述べています。
絶対車を使うな、ということではありません。
公共交通機関を使って移動することにより、お客様となる入居者と同じ目線に立ち、不自由な所や街の雰囲気などを感じとるべき、とのご意見。
公共交通交通網が発達した都会向けの意見だとは思いますが、地方都市である秋田市でも、この考えは有効。
ボロ戸建てに駐車場なしで客付けするつもりなら、一度は公共交通機関で物件に行ってみましょう。