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【ボロ戸建て投資に役立つ本】松田淳・元手300万円で資産を永遠に増やし続ける方法

ボロ戸建て投資を始めるにあたり、書籍に頼って知識を蓄える。

偉大なる先人不動産投資家という巨人の肩の上に立つことにより、ボロ戸建て投資に必要な知識を仕入れることが可能になります。

今回は、松田淳氏の「元手300万円で資産を永遠に増やし続ける方法」を読んだので、わたくし一休の印象に残った点をご紹介していきます。

中学生時代に「お金持ちになる」と決意

ホンダのスーパーカー、NSXを乗り回す不動産投資家として著名な松田氏。

中学生時代に「お金持ちになる」と決意したという氏の文章は、自己啓発書的な色合いも濃い目。

ナポレオン・ヒル「思考は現実化する」に影響を受けたという松田氏は、メンタルブロックを取り除き、

実際に行動を起こすことの大切さを、折に触れて説いています。

30歳で250万円を元手に不動産投資開始

松田氏が不動産投資を開始したのは30歳のとき。

ホームセンターで勤め人として働きながら貯めた250万円を元手にしてのスタート。

この点、ヤンチャ大家ふかぽん氏の書籍では400万円の現金が、「ボロ戸建て投資を始めるための免許証」とされているのに似ています。

タネ銭とする現金があれば、気になるボロ戸建てがあった時、金融機関がどう物件を評価するか気にする必要なし。

ボロ戸建て投資するにせよ、他の不動産投資するにせよ、タネ銭である現金がある方が有利であるのは否めません。

※融資を引くために、親類から一時的にお金を借りるいわゆる「見せ金」など、方法は色々あるので、

必ずしも数百万円単位の貯金が必須だと、一休は考えておりません。

個々人が置かれた状況において、最善の手段を柔軟に考えて実行すれば、道は開けていくもの、と素人ながら考えます。

安く貸すためには安く買うこと

p91では、安く貸すためには安く買うこと、としてノウハウが紹介されています。

ボロい物件でも、あまり手を加えずに安く貸せばよい、

というのは、「姫路のトランプ」こと大川護郎氏の書籍でも紹介されていた考え方。

大川護郎氏の書籍をご紹介した記事はこちら)

そして、安く買うために、松田氏が実践している様々なノウハウが紹介されているのです。

p96では「問い合わせは、元付け業者へする」ということがすすめられています。

元付け業者は、売り物件の売却を売り主から直接依頼された不動産業者のこと。

一休の過去記事でも紹介したとおり、宅建業者は元付け業者の場合は、売り主の事情をよく知っているのです。

売出しの経緯を知り、売り主の人物像に通じている元付け業者から、直接に情報収集するのがとても大切。

IT機器のレバレッジを使い加速

p101から、最新のIT機器を使って情報収集する大切さが説かれています。

いまや多くの日本人が当たり前に使っているiphone。

今回紹介している松田氏の書籍の初版は2010年の出版で、日本でiphoneが発売された2008年からおよそ2年後。

2010年段階でiphoneを使っていた不動産家は、かなり少数派だったのではないかと推測。

松田氏は、ホームセンターの前職は大手のスーバーマケット。

転職前のスーパーマーケットでは、棚卸しや発注などの在庫管理に最新のIT機器を使っていた一方、

転職後のホームセンターでは前時代的な手作業での在庫管理をしていた、とのこと。

松田氏自身のこの体験から、最新のIT機器を導入することによる生産性の向上の重要性が身にしみたのでしょう。

ITによるレバレッジ。

わたくし一休も、iphoneを活用しており、旧態依然とした不動産業者との付き合いにポケFAXを使用するなど、

ITによるレバレッジの活用に勤しんでいるのであります。

人の行く裏に道あり花の山

株式投資も実践していたという松田氏。

p125では、投資業界で有名な格言を引用しながら、

自身の不動産投資における実践例を紹介しています。

神奈川県津久井町の山奥アパート。

誰も住まないからやめた方がよい、と周囲の人から言われ、田舎の物件なのに駐車場がないという、

一見すると致命的な欠陥を抱えた全空のボロ物件。

しかし、松田氏はITを駆使したマーケティングを通して、津久井町の当該地域には、

少ない需要よりも、賃貸供給はさらに少ないことを喝破。

ボロ物件を取得し、セルフリフォーム。

その結果、当該ボロ物件を打ち出の小槌のごとく収益を上げている、とのこと。

まさに、「人の行く裏に道あり花の山」

株式投資で酸いも甘いも噛み分けた松田氏ならではの判断と言えるでしょう。

現代人は精神ブロックの塊

p163では、現代人は精神ブロックの塊である、と述べられています。

たとえば、松田氏は競売で安く仕入れたボロ物件をセルフリフォームして高値で転売している。

誰でも利用できる競売制度だが、多くの人は、

「安い家だからなにか問題があるのだろう」

と言って参加することさえしない。

その人間の心理に潜むゆがみを捉えることで、松田氏は利益を上げることに成功している。

松田氏は、不動産投資において、1つのやり方にこだわらないようにしてる、とも述べています。

メンタルブロックを外し、自分のやり方にこだわらずに柔軟かつ地道に不動産投資を実行する。

積み上げていくことの大切さを教えてくれる書籍でした。