ボロ戸建て探しにおいて、浴室がリフォーム済みの物件は大きなアドバンテージ。
入居者の生活の質に直結する設備で、工事業者に発注すると数十万円から百万円台までの費用がかかるのが浴室リフォーム。
ボロ戸建ての浴室で、不人気なバランス釜などの存在を知り、物件を見る際にどのような点をチェックすべきか確認しましょう。
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ボロ戸建ての浴室リフォーム済みか要チェック
ボロ戸建てを探す際、物件を内覧するときには水回りは必ずチェックするようにしましょう。
浴室がリフォームされているボロ戸建ては、購入後のセルフリフォームにかかる費用と手間を大いに省くことが可能だからです。
平成築の物件には、ユニットバスや追い焚き機能つきの給湯器など、現代的な設備が実装済みのことも。
逆に、リフォームされていない物件ならば、後述するバランス釜やモルタル打ちっぱなしの床壁など、
客付けにて苦労しやすい不人気設備もよくあるので注意しましょう。
高額になりがちな風呂などの水回り工事
ボロ戸建ての浴室がリフォーム済みかチェックすべきなのは、その工事が高額になりがちだからです。
タイルに埋め込まれた昭和スタイルのレトロな浴槽。
タイルを破壊(はつり、と言います)して、埋没された浴槽を撤去。
そして、工場で生産されたユニットバスを設置すると、数十万円から百万円台までの工事費用がかかります。
水回りのリフォームは、給水や排水設備などの専門的な知識を必要とする場合も多く、
初心者がいきなりセルフリフォームには難易度が高め。
この点、売り主がお金をかけて風呂のリフォームをしていれば、出費や手間を浮かせられるので、
かなりラッキーであると言えます。
入居付けで不人気なバランス釜
追い焚き機能つきのユニットバスがボロ戸建てについていたら、ラッキーとガッツポーズするところ。
反対に、物件購入後のボロ戸建てへの客付けにおいて苦労しがちな不人気設備がバランス釜です。
参考:バランス釜とは(wikipedia)
これまでの人生において、バランス釜に一度も遭遇したことがない方もいることでしょう。
バランス釜は、浴室内に固定設置され、シャワーや湯沸かし(浴槽への給湯)に使われる設備のこと。
昭和築のボロ戸建てでよく見る設備で、わたくし一休が活動拠点とする秋田市においても、
4件に1件以上の頻度で目にします。
給湯できる容量が少ないため、勢いよくシャワーを浴びることができないこと、
浴室内の床へ直に置かれているので邪魔なこともデメリット。
入居付けにおいて苦労しがちな不人気設備なのです。
※秋田市でペット可物件の需要をネットの無料相談にて確認した記事で、
ペット可能な物件ならバランス釜でも許容できるか、とペット可物件を探している方に質問したところ、
「バランス釜はイヤですね、、、」というお返事でした。
選択肢が限定されており、ボロ物件のデメリットに目をつぶらざるを得ない方にさえ、敬遠されるのがバランス釜なのです。
モルタル打ちっぱなし浴室は怪我リスクも
昭和や大正築のボロ物件には、モルタル打ちっぱなしの浴室も多々あります。
昔ながらの、砂が混ざったコンクリートのような質感で、
両足を置いて引きずろうとすると、「ジャリ」っと引っかかるような材質。
固くて表面がざらついているため、不用意に歩くと足の裏を引っ掻いて怪我するリスクもあります。
ボロ戸建てを購入し、浴室をセルフリフォームする場合、
既存の設備をどこまで活用するかがポイントになります。
モルタル打ちっぱなし床は、怪我のリスクがあり危ないので、
セルフリフォームする場合には、滑らかで怪我しにくいように仕上げたいものです。
風呂なしボロ戸建てでもなんとかなる場合も
ボロ戸建てにおいては、そもそも浴室が存在しない場合もあります。
このブログをお読みになられている、ボロ戸建て投資をしようとする意識高めの読者の想定のナナメ上かもしれません。
風呂もシャワーもない物件など見たことがない、という方もお多いのではないでしょうか。
この記事ですでに述べたとおり、風呂の工事は業者に外注すると高額になりがちです。
ボロ戸建てに風呂が存在しないならば、物件近隣に入浴施設がないか地図で確認しましょう。
最近あまり見なくなった銭湯、地震列島日本のそこかしこにある温泉施設など、
ボロ戸建て入居者が入浴するために使えるものがあるかもしれません。
風呂なしの物件にあえて風呂をつけず、その分安く賃貸に出す、などの工夫してみるのも1つの手ですね。